数学ブログ by アツのり

人生を "デザイン" しよう

実は数学よりも物理が好き。物理の魅力【予測】

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あなたは未来を予測したい

と思ったことはありますか?

 

 

未来が予測できたら、

どんな良いことがあるでしょうか?

 

 

 

例えば、

 

あなたが取り組んでいる部活で

来年の最後の夏の大会の目標が

県でベスト4入賞だとします。

 

 

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今日半年後の結果が分かるとしたら見ませんか?

 

 

もしベスト8敗退なら、

”今の練習の方向性は間違ってないから、

元の練習内容は別のメニューも追加しよう”

と考えるかもしれません。

 

 

予選敗退という結果なら、

今の元の練習からガラッと見直して、量をこなす

という方針をとるかもしれません。

 

 

そうすれば、

運命を変えることができて、

あなたが求めている

栄光をつかむことができるのです。

 

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つまり、予測というのは

 

行動を見直し、結果を変える。

 

ことができます。

 

 

 

 

 

予測する力は、

今の行動の正しいかどうかの判断

非常に役に立つ力なのです。

 

 

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こんにちは、ノリです。

 

 

 

 

いままで数学に関係する話のみ、投稿してきましたが、

少しだけ脱線して、

物理の魅力に関して説明させてください。

 

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私は大学時代、

名古屋大学物理工学科に所属していました。

 

 

 

工学部は物理工学科の物理系のほかに

機械系、電気系、化学系、建築系

がありました。

 

 

 

 

 

その中でなんで物理工学科を選択したかというと

物理という学問が

大好きだったからです。

 

 

 

 

 

 

 

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以前のブログでも書きましたが、

 

私は高校2年生のときが一番勉強に対して

やる気がない時期でした。

 

基本的に授業は寝るか、

隠れてゲームするかのどっちかでした。

 

 

 

 

そんな状況でも

物理だけは寝ずに

しっかり授業を聞いてました。

 

 

宿題とかなかったのですが、

自分で勝手に難しい問題を解いていました。

 

 

 

 

私は物理の何が好きだったかというと

自然現象を予測できる点です。

 

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現実世界で起こることを実際に

実験をしなくても

紙の上で考えるだけで、

予測できるってめちゃくちゃすごくないですか?

 

 

 

 

 

特に物理で感動した、

私が物理にはまるきっかけになった

問題をご紹介します。

 

 

 

 

 

Q:

ボールを遠くに投げる時

最適な角度は?

 

 

 

 

 

 

 

 

みなさんなんとなく答えが分かると思います。

 

 

たぶん45度って答えるでしょう。

 

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体育のボール投げで、

先生にそのように教わったんじゃないですか?

 

 

もう少し詳しい人は45度よりも

少し低く投げるといいって

聞いた人もいるんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

結論から言うと

高校物理で解ける範囲では、

答えが45度になります。

 

 

 

 

 

 

物理を理解できれば、

このことが自分の手で証明ができます。

 

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では実際に証明してみましょう。

 

 

物理を知らない人でも、

分かるように丁寧に説明していきます。

 

 

 

 

この問題を解くのに必要な知識は

・放物運動

・数学の三角関数の知識

 

この2つです。

 

 

 

 

 

 

放物運動は物理をはじめて

一番最初に習う力学の基礎的な分野です。

 

 

 

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このような式で表されます。

 

 

文字がいっぱいあって難しそうですが、

言ってることは実はシンプルです。

 

 

 

 

 

 

加速度についてだけ説明しておきます。

 

 

 

 

加速度とは、その名の通り

速度を加えること です。

 

 

 

力が加わると加速度が働く

と考えてください。

 

 

 

 

地面に止まってるボールに動かして

スピードを与えるには、

力を加えないといけないですよね。

 

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止まる→スピードを持つ 

スピードを持っている→さらにスピードが速くなる

 

 

このことが加速してるってことなのです。

 

 

 

 

 

 

まずは上の式ですが、

 

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これは

 

元のスピードに、

力を加えたら 加速度を発生し、

加速している時間分だけスピードがあがります

 

って式です。

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ちなみに  f:id:Great_Teacher_nOri:20190106145425p:plainが0の時の状況が、

ボールが最初に止まってる状況と同じってことです。

 

 

 

 

 

もう一つ説明しておく必要があるのが、

重力 です。

 

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この重力というのは、すべての物や

誰にでもかかってる力です。

 

 

この力によってかかる加速度は

常に一定で 重力加速度g 

 と表現されます。

 

 

g=9.8  [m/s^2]  であり、

物理の世界では毎回9.8じゃなくて、gと書かれます。

 

 

 

あとで出てくるので、説明しておきました。

 

 

 

 

 

 

 

次に

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こちらの式ですが、

 

これは、小学校の算数で習った、

速さ、時間、距離の高校バージョンです。

 

 

 

力が働いてない、つまり加速度a=0 の状況だと

右側が消えるので、このようになりますよね。

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これは、距離=速さ×時間だよって

言ってるだけです。

 

 

 

 

 

最後に必要な知識として、

スピードは分解できる

ってことです。

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数学でベクトルを習っている人は、

理解してくださいね

 

 

ただしあくまでも

計算上分解できるだけです。

 

 

 

重力のかかる縦方向と、

重力に何も影響しない横方向に分けて

考えたほうが

計算がしやすいってだけです。

 

 

 

 

 

 

準備は整いました。

 

 

 

それでは証明してみましょう。

 

 

 

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ボールを遠くに投げる時の

最適な角度は?

 

【証明】

 

 

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   図1:全体像の図

 

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 図2:初速度の水平方向と垂直方向の分解

 

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図3:垂直方向だけ計算

 

 

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図4:水平方向の距離を計算

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  以上が遠投の最適角度の証明になります。

 

 

 

どうでした?

 

理解できましたか?

 

 

 

 

改めてこの問題に感動した点は以下の二点です。

 

 

・日常でなんとなく考えていた事柄を

数式で理論に基づいて予測し、

証明できること。

 

・数学の要素(特に三角比のところ)も必要で、

数学と物理のつながりを感じられたこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

他にも物理を理解すると、

日常のあらゆる自然現象を証明ができます。

 

 

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同じ力学の分野で、万有引力の法則を理解すると

ロケットが宇宙に行くために必要な

発射スピードをあなたの力で求めることができます。

 

 

 

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夕日が赤い理由

お風呂に手を入れたとき、

なぜか普通よりも大きく見える理由

これらは光の波長が関係してます。

 

 

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モーターが回る仕組み、

電気と磁力の関係

深く理解できます。

 

 

 

このようにして、

実際に起こっている現象や実験結果を

理論に基づき、計算によって

予測できる、証明できること

 

これが物理の醍醐味です。

 

 

 

 

 

 

そして物理の予測する思考が、

チャレンジという実験をし、

結果評価して

次の改善策を考える手助けになります。

 

 

 

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よくPDCAという言葉を耳にしますよね。

P:Plan  (計画)

D:Do    (行動)

C:Check (評価)

A:Action(改善)

このAの力がつくのです。

 

 

 

 

 

 

今回の記事で数学だけでなく

物理も好きになって、はまって

得意教科になったら、本当に最高です。

 

 

理系で数学と物理ができたら、

どこでも受かります。

 

 

 

 

もし、この記事で物理が好きになっただったり、

証明が理解できたという人がいたら、

コメントください。

 

物理やったことない人がコメントくれたら、

私、喜びます。(笑)

 

そしたら、物理の勉強法に切り替えようかな (笑)

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。