数学ブログ by アツのり

人生を "デザイン" しよう

数学嫌いに伝えたい。数学の魅力2【多角的思考】

 

 

 

こんにちは、ノリです。

 

前回は数学の魅力の1つ

”統一性”についてお話ししました。

 

 

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定義から定理が生まれ、計算ができて結果がでる。

さらに定理から新たな定義が生まれることもある。

 

すべてがつながっていることが

数学の魅力だとお伝えしました。

 

 

 

 

 

 

今回は、数学のもう一つの魅力である

”多角的思考”

について説明していきます。

 

 

 

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そもそも、多角的思考とは・・・

 

物事を1つの側面だけとらえるのではなくて、

他の側面からも考えてみる

ということです。

 

 

 

 

この多角的に考えるというのは、

数学だけの話ではありません。

 

 

 

どの生活の場面を切り取っても必要です。

 

 

 

例えば、

同じクラスに、めちゃくちゃかわいい子がいて、

あなたはどうしてもその子と付き合いたい

と思ってるとします。

 

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来週、その子が誕生日を迎えるため、

サプライズでプレゼントを買うことを決めました。

 

 

1つの側面しか考えられない人は、

ネットで ”女子高生 プレゼント” と調べ、

一番上の【10代女性に喜ばれるプレゼントベスト50

をクリックし、ペアのネックレスを購入するでしょう。

 

 

 

これは、まあモテません(笑)

 

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まだ付き合ってもないのに

ペアのものをプレゼントされたらどうですか?

 

演出の仕方や、人によりますが、

 最初にわたすプレゼントにしては

すぎないですか?

 

 

ネットで調べるにしても、

比較のために最低3つくらいは見ましょうよ。

 

ほかにも、

・普段の会話から、ほしそうなものを聞き出す

・その子の親友に聞いてみる        etc.....

 

 

 

つまり

多角的に考えられるということは、

選択肢を増やすこと

ができるということです。

 

 

もし、プレゼントが欲しいものでなくても

選んだ過程を話せば、たくさん考えてくれたことに

彼女は喜ぶでしょう。

 

 

そして、プレゼントを渡す段階で

彼女の心を捕まえられたら、

次に控えている告白も成功しやすくなって・・・

わーいってなるんです。 (笑)

 

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とにかく

多角的思考というのは

普段の生活の選択 のときにも

非常に重要になる考え方なのです。

 

 

 

 

 

 

長くなりましたが、

ここからは 数学 に絞った

多角的思考について考えていきましょう。

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数学を多角的に考えるとは簡単にいうと

別解を考えるってことです。

 

 

 

 

 

 

「数学の本質はその自由性にある」

             数学者ゲオルク・カントール

 

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このように言われるくらい、

解法や考え方が自由なのです。

 

 

 

 

数学の知識や数式に触れた経験が多いほど

答えにたどり着ける道の本数が増えます。

 

 

選択できる道が多いと

大きな壁(問題)にぶつかったときに

回避できます。

 

 

そして、別ルートは最短ではないかもしれないけど、

答えにたどり着くことができるのです。

 

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今回は具体例として

別解が最多といわれている問題

についてご紹介します。

 

 

 

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この問題の別解は、なんと12 個も存在するのです。

 

 

 

今回はその中でも つ に絞って解法を紹介します。

*等号成立は省略してます。ご了承ください。

 

 

 

まずは典型的な解法の一つ目。

 

 

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文字を消去すると、

aもbも次数が二次になることが分かり、

どちらも平方完成したら最小が求まる

と考えたわけです。

 

 

まずはこれを思いついた人が

多いんじゃないでしょうか?

 

 

 

 

 

2つ目は シュワルツの不等式 を使った解法。

 

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シュワルツの不等式は、

高校の教科書では扱わない式です。

しかし、使える場面が割と多いので、

難関大志望の方なら知っておいて損はないでしょう。

 

 

この問題は、シュワルツの不等式と似ているので、

もし覚えていたら、

意外と連想しやすいのではないでしょうか?

 

 

 

最後に前回にも出てきた  内積 を使った別解です。

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この解法がおもいついたら、

かなりすごいですね。

 

 

 

a、b、cの3つの文字が出てきたから

3次元の空間ベクトルが使えそうと考えて、

スタートするのだと思います。

 

 

内積の公式は等式ですが、

三角比に範囲があるため不等式にできるわけですね。

 

 

 

私は今回この別解で

sinθ、 cosθ は範囲があるから

不等式に利用できること

を知ることができました。

 

 

 

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このように別解から

・なんでその別解が思いつくのか

・その別解のポイントはどこか

・解法スピードや正確性はどうか

 

など、いろんなことを

吸収できるのです。

 

 

 

他の別解が気になる方はこちらをクリック

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普段の数学の問題を解くときに

私が実践してきた

多角的思考を養うお勧めの方法

を紹介します。

 

 

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そのやり方というのは

 

”浮かんだ方法

すべてをやってみる”

 

ことです。

 

 

そして、その方法で答えにたどり着かなかったら

同じ間違いを繰り返さないためにも

 

”辿り着かない理由を

明確にする”

 

ことです。

 

 

 

 

 

僕は少し頭がクレイジーだったので

どんな問題でも自分が思いついたやり方で

なんでできないのか納得いく理由がでるまで、

引き下がらずに考え続けてました。

 

1問に2時間 かけることもしばしば。

 

 

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典型的な基本の解答にとらわれずに

まずは自分の頭で考える

から始めましょう。

 

 

 

そして答えをみて、

自分のやり方と異なっていたら、

それぞれどんな違いがあるのか

(分野、解く時間の速さ、ミスの起こりにくさなど)

 評価 しましょう。

 

 

そのように分析ができれば、

選択すべき道の優先順位 が付き、

スピードと正確性 が増して、

 

数学=得意で楽しい教科

 

になってます。

 

 

 

 

 

以上が数学の魅力の多角的思考についてでした。

 

 

 

 

 

 

この記事を読んだだけで、

好きになるはずありません。

 

 

自分でやってみて、

実際に感じ取ってみてください。

 

 

少なくとも数学が得意な人、好きな人は

この2つの特徴を感覚で理解していると思います。

 

 

後は、あなたがトライするのみ。

 

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数学が楽しいと感じる瞬間が過去にあっただったり、

記事を読んで面白さを理解できたという人がいたら、

少しでかまわないので、コメントください!

 

 

 

次回は大好きな物理について紹介しますね。